2013.02.26
中高年になると、心配なのが骨折ですよね。
今まで私は、骨粗鬆症が骨折しやすい原因と思っていました
だから骨密度を上げれば、骨折しにくくなると考えていました。
ところが、どうも違うようです
骨密度は、70%を下回ると骨粗鬆症と診断されます。
ところが、70%を超えた人でも骨折しやすい人がいると言うのです。
東京慈恵会医科大付属病院の斉藤教授によれば、なんでも骨密度が高くても、骨質が悪いと骨折のリスクは健康な人の1.5倍になるんだとか
また骨密度だけ低いと骨折リスクは3.6倍になり、骨密度と骨質ともに悪いと骨折リスクはなんと7.2倍になるそうです
骨はよく鉄筋コンクリートにたとえられ、鉄筋に当たるのが繊維状のコラーゲン、コンクリートに相当するのがカルシウムです。
建物は、コンクリートの量だけを増やしても丈夫にはならず、鉄筋で強化することではじめて頑丈になります。
それと同じように、骨を強くするにはカルシウムで骨量を増やすだけでなく、コラーゲンで骨質を高めることが必要なのです。
つまり、『骨密度+骨質=骨の強さ』ということになります。
骨密度と骨質については、昨年4月19日の読売新聞に掲載された『医療ルネッサンス』にも取り上げられました。
どうやら骨密度も大事なのですが、それだけでは足りなくて、骨質も必要のようです。
では、どうしたらいいの?と思いますよね・・・
安心して下さい。骨は1年間で全体の10%が新しく変わるので、食生活を改善することで、骨質は少しずつ改善されると言うことです
骨質を向上させる為の必要成分は、カルシウム・コラーゲンの他、マグネシウム・ケイ素・ホウ素などのミネラル成分です。
この骨の主成分の他に、骨代謝に関与する栄養素として、ビタミンD・ビタミンA・ビタミンC・たんぱく質などがあります。
なるべく食事で摂取できるものは摂取し、足りない部分はサプリメントなどを活用して骨質を改善し、いくつになっても元気でいられるようにしたいものですね
shimu