2013.08.10
『お盆休み』というと、8月15日前後にお休みを頂く方が多いと思いますが、
本来8月のお盆は『月遅れ盆』または『旧盆』と言われます。
明治以降、新暦(グレゴリオ暦)の採用により、7月15日が従来より1ヶ月以上前倒しになったわけで、
暑い夏の盛りから、梅雨明けの時期にシフトしたわけです。
首都に近い関東の人は、新しい政府の言い付けを受け入れ、7月15日にお盆の行事を行なうように
しましたが、当時国民の8割を占めていた農家の人々は7月15日頃は農作業の最も忙しい時期と重なる
ため、新暦にはなじめず相変わらず旧暦で行なうか、お盆を一月遅らせ、8月15日前後に月遅れ盆として
ゆっくりと実施できるようにしたからです。
その後の社会の動きで旧暦が急速に廃れました。
一般的なカレンダーには旧暦が全く載せられなくなり、何時がお盆かわかりにくくなったり、
毎年日にちがぶれる(変動する)より8月15日と月遅れに固定した方が帰省の予定や行事予定が
立てやすいなどから月遅れ派が増えていったものと推定します。
現在では7割方、8月15日をはさんで(特に月遅れのお盆とは言わず)「普通のお盆」として
行なわれているようです。
旧暦のお盆のところはかなり少なくなっています。
~Ricoh communication club~より
しかも、お盆の時期は3つあって、
1.「新盆(しんぼん)」又は「7月盆」:新暦(太陽暦)に変更し、7月15日という以前のお盆の日取りを
そのまま使った。(東京など)
2.「月遅れ盆」又は「8月盆」:新暦(太陽暦)に変更するが、もとのお盆の時季に合わせるため、
1ヶ月遅らせて8月15日をお盆とした。(全国的)
3.「旧盆」:新暦にせず旧暦(太陰暦)のまま、7月15日をお盆とした。(沖縄など)
※新暦での日程は、その年によって異なる
ということなので、「月遅れ盆」と「旧盆」は、まったく違うものなのですね
ともあれ、明日から16日まで弊社は「お盆休み」を頂きます。
ご不便をお掛け致しますが、何卒宜しくお願い致します。
shimu