2013.12.02
おはようございます。
今年も残り1ヶ月となりました。
12月の別名は、「師走」といいますが、
なぜ師走というか調べてみました。
よく「師も走り回るほど忙しい月」のように、
表現されていますが、本当のところは解りません。
昔1月から12月までの別名を学校で習った記憶があります。
1月:睦月(むつき)
2月:如月(きさらぎ)
3月:弥生(やよい)
4月:卯月(うづき)
5月:皐月(さつき)
6月:水無月(みなづき)
7月:文月(ふみづき)
8月:葉月(はづき)
9月:長月(ながつき)
10月:神無月(かみなづき、かんなづき)
11月:霜月(しもつき)
12月:師走(しわす、しはす)
皆さん覚えてましたか?
では、「師走」の語源はというと、いろいろな説があり、
結論としては、よくわからないというところが本当のところだそうです。
それでも、こうではないかという説は以下の通りです。
師が走る、師とは誰かで4説
★1.師走とは、年末で日ごろ落ちついている学校の先生も
忙しくて走りまわる月だと言うところからきたという説。
いまだにそう言う人もいる。
★2.師走とは「師馳(は)せ月」(しはせづき)なのだそうです。
昔は正月も盆と同じように祖先の霊をともらう月でした。
お経をあげるため、お坊さん(=法師とか導師と言うでしょう)が
あちこちの家々を忙しく走りまわったのが語源だと言う。
おじさんの田舎でもお盆の12日ごろ、
年末の29か30日ごろだったか毎年坊さんが
お経をあげに来ています。盆と正月前には必ず檀家を廻っています。
だからその時期坊さんが物凄く、
忙しく駆けずりまわっているというのはよく分かります。
★3.師走とは師団つまり、「年末になると兵隊さんがバタバタ走る」
という意味らしい(これは1名だけの少数意見)。
なんの師匠かはあまり深く追求しない。
ただ走り方が問題。趨(すい)走(チョコチョコ走る)する。
★4.師走とは、1年の終わりの12月は、
みんな忙しく、師匠も趨(すい)走(チョコチョコ走る)するため
「師趨」(しすう)がいつの間にか
「師走」に代わったとする説もあります。(「師趨」の趨の右側が取れた?)
ここからは誰も走らない 何々の終わりという意味
★5.師走とは、12月は1年の終わりの月であり、
総仕舞いの意味の「仕極(しは)つ」が語源との説。
『し』が仕事の「し」で『はす』の方は「果てる」の意味。
仕事仕舞いの月、つまり仕事が終わるという意味。
★6.「師走」とはもともと「為果つ月(しはつつき)」であり、
1年の終わりの物事をなし終えるという意味があったらしい。
(為す事が終わる?字が違うが、意味はほぼ上と同じく仕事の終わりだね)
★7.師走とは「としはつるつき」や
「としはするつき」がなまったという説
(これは歳が果てる、年が終る月という意味)
★8.貝原益軒の説は、日時がはつる月だから、
「しはつる月」、それがなまって
「しはす月」となったのであろうという説
(★7と同じ。貝原益軒説は疑問★9のほうでしょう)
季節(四季)が終わる
★9.江戸・元禄元(1688)年の『日本歳時記』(貝原好古編・貝原益軒補)
という本には「しわすというは四時の訛音なり。
四極月(しはつづ き)なるべし」とあります。
つまり四時(春夏秋冬)が果てる意味の「しはつ」が
なまって「しわす」になったのだそうです。
これは四季の終わり、つまり季節 が終わるという意味。
★10.「歳極(トシハス)」の略転、
「万事、為果(シハ)つ月」、(大言海)(上2つ、2-1)と2-2)同じか)
当て字説
★11.「十二月(シハス)には 沫雪降ると 知らねかも 梅の花咲く含めらずして」
と万葉集巻第九~一六四八にあり、
また、「十有二月(シハス)」と日本書紀にあります。
これからして、万葉・記紀時代には数字で書いて「シハス」と読み、
「師走」とは表記しておりません。
従って、「師走」は後世の当て字であることがわかります。
(昔から十二月をシハスと呼んでいた、後で師走を当てたのだろうと言うことですね。これは説得力あり)
★12.「語源不詳」「師走」は当て字、以上は(国語大辞典)
(ズルイがとにかく当て字説派。これが一番正しいかも)
何はともあれ、1年の締めくくりの月に変わりありません。
元気に笑顔で年を越したいものです。