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日本の最低賃金(時給)

2013.12.03

おはようございます。

流行語大賞の話題は、

弊社社員のブログに書くと思われるので、

本日私は、このお題目について書きます。

皆さん今日本の平均賃金(時間給)はいくらぐらいだと思いますか?

厚生労働省の最新状況では、全国平均764円だそうです。

昨年が749円でしたから、+15円の増加になります。

アベノミクスにより多少の増加ができたのかな?とも思います。

ちなみに最低の都道府県は、

鳥取、島根、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、沖縄で664円だそうです。

一方最高の都道府県はというと、おなじみの

東京都で869円、続いて神奈川県の868円

意外と安い感じがする第3位は大阪府で819円だそうです。

では日本の賃金水準を世界的に見た場合はどうでしょう?

皆さんは、どのように感じられますか?

日本の物価は高いから、賃金水準も高いのでは?

と思うかたが多いのではないでしょうか。

先進国と呼ばれる国同士で比較してみると、

例えばフランスの最低賃金は9.43ユーロ(約1311円)、

英国は6.31ポンド(約1055円)と日本よりも遙かに高い水準です。

弱肉強食のイメージが強い米国ですが、

各州を平均するとだいたい8ドル(約818円)程度になります。

ドイツではこれまで最低賃金がなかったのですが、

総選挙の結果を受けた連立政権の樹立によって

最低賃金の導入に舵を切ることになりました。

今のところ8.5ユーロ(1181円)という金額で検討が進められています。

ちなみに最低賃金がなかったドイツでは、

低賃金労働の場合6ユーロ(約834円)前後が相場といわれていました。

日本の最低賃金は、最低賃金が導入されていなかった

ドイツよりもさらに低賃金ということになります。

また企業の一部には最低賃金を守らないところもあり、

実態はもっと低いという話もあります。

円高の時代であれば日本の相対的水準はもう少し高かったわけですが、

円高は超デフレや不景気との引き換えですから、あまり意味はありません。

日本の賃金がこれほどまでに低いのは、

賃金よりも雇用を優先してきたからです。

国税庁の調査によれば、2012年の給与所得者数は4556万人と、

ここ10年で2%近く増加しました。

一方、給与総額は逆に7.2%減少しています。

日本は20年間不況が続き経済は横ばいですから、

給与の原資を増やすことができません。

雇用を維持するためには給料を下げるしかなく、

結果としてどんどん賃金は下がっていきました。

同じ期間、欧州や米国のGDPは1.6倍に拡大していますから、

日本の最低賃金が先進各国よりも遙かに低いのは

致し方ないことなのかもしれません。

その代わり、日本の失業率は4.3%と、

欧州の11%よりも低い水準に抑えられています

(ただ日本の失業率の実態はこれよりもはるかに悪いという意見もあります)。

2020年の東京オリンピックを控えている日本にとって、

これからは、少しずつ良くなっていくような気がします。

あきらめずに、信じて積み上げていく日本魂を

今こそ見せていくべきではないかと感じました。

(でも、給料は上がってほしいですよね!!)


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