2014.07.30
おはようございます。
本日の新聞1面に、空き家率増加の記事が掲載されています。
空き家率は13.5%にのぼり、毎年増えているようです。
そう言われれば、当社の近隣でも
空き家や空き地が増えたような気がします。
皆さんもご存じの通り、空き家になる大きな原因は、
少子化による承継者の不在や、税や解体費、管理費用等の
経済的問題があります。
空き家が増加すると、問題になるのが
「景観破壊」と「治安悪化」です。
建物は老朽化や、雑草が高く伸び、もう長い間、
人が足を踏み入れていないような家や土地は、
景観上良くないだけではなく、
不法投棄や害虫・害獣の繁殖の原因となってしまいます。
また、このような被害があった場合に適切な対応を取らず放置してしまうと、
さらなる事態の悪化が予想されます。
また、不審者が家に住み着いてしまったり、
不審火が頻発したり、
不動産に対するいたずらが発生したりといった状況が懸念されます。
みなさんは「割れ窓理論(ブロークンウィンドウズ理論)」というのをご存じでしょうか?
窓ガラスを割れたままにしておくと、その建物は十分に管理されていないと思われ、
ごみが捨てられ、やがて地域の環境が悪化し、
凶悪な犯罪が多発するようになる、という犯罪理論のことです。
地域の秩序が乱れていくうちに、最後には重大犯罪を招いてしまうと、
米国の心理学者ジョージ=ケリングが提唱したものです。
実際に、米国ニューヨーク市ではジュリアーニ市長(在任1994~2001年)が
この理論を応用し、地下鉄の落書きなどを徹底的に取り締まった結果、
殺人・強盗などの犯罪が大幅に減少し、治安回復に劇的な成果をあげました。
建物余りをどうするか。大きな課題です。