2017.06.06
おはようございます。
今日はすっきりしない天気です。
梅雨入りも近づいてきていますね。
実は昨日の朝礼でジャネーの法則についての話をしたのですが、
うまく伝わらなかったので、今日のブログにしました。
ジャネーの法則(ジャネーのほうそく)は、
19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、
甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書において紹介された法則です。
主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、
年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明しています。
簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは
年齢の逆数に比例するというもの(年齢に反比例する)。
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどですが、
5歳の人間にとっては5分の1に相当します。
よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、
5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになるということです。
つまり、生きてきた年数によって1年の相対的な長さがどんどん小さくなることによって、
時間が早く感じるということです。
例えば1歳の1年は365日とすると、
50歳の1年は体感的にはその1/50となります。
1歳の365日の50分の1は約7日です。
つまり、50歳に感じる1年の長さが、
1歳で感じる7日分しか相当しないということになります。
1歳の時に感じたわずかな7日という時間の感覚で、
50歳では1年が過ぎると感じてしまうのです。
これは明らかに時間が早くなると感じるでしょう。
次第に年を取っていくと、
生きてきた年数によって1年の長さの比率が小さくなり、
どんどん時間が早く感じるのです。
さらに、ジャネーの法則によると、
体感的には20歳で人は人生の半分を終えているようです。
20歳から80歳くらいまでの長い年月は、
0歳から20歳までの体感時間と同じということになります。
30歳の人が「つい最近まで20歳のつもりだったのに、
いつのまにか30になってたよ」とよく口にするのも、納得がいくでしょう。
また、1年の比率が小さくなった他にも、
時間が過ぎるのが早く感じる理由はあります。
その一つとしては、生活に新鮮味がなくなるということです。
子どもの頃はまだ知らないことが多く、
毎日のように新しい経験や発見があるでしょう。
しかし、大人になってしまえば知り尽くしてしまうものが多く、
そのような新しいものに出会えるチャンスは少なくなります。
人は未経験のものをやっているときは、
それが強く意識に残り時間が長く感じるもので、
慣れてしまえばそれによって時間の長さも気にならなくなり、
早く感じるようになります。
結果的に、子どもの頃は新しいことが多いので時間が長く感じるようになり、
大人になれば新鮮味のあるものに接する機会が少なくなり、
時間があっという間に過ぎ去ってしまうのです。
また、大人になると新鮮味がなくなるだけではなく
同じことを繰り返す頻度も多くなります。
仕事に行っては帰っての繰り返しが続くでしょう。
毎日新しいものに触れることができる人など少ないです。
上述したように人は慣れてしまうことで、時間を早く感じるようになります。
大人になると新鮮味が少なくなるだけではなく、
同じことを繰り返す頻度も多くなり、
それによってさらに時間の経過が早くなるのでしょう。
いわゆるマンネリ化というやつです。
人との納期の約束が速い・遅いという感覚も、
相手の年齢層で多少推測できます。
絶妙なタイミングを習得する一つのきっかけになるのではないでしょうか。
信頼感や安心感を得られる可能性が高いからです。