2014.11.13
弊社の床下点検と浄化槽維持管理をご依頼頂いているお客様で、
珍しいお仕事をされているお客様がいらっしゃいます
そのお仕事とは、結城紬の機織りをされているのです
結城紬とは、わが国最古の歴史を有する高級絹織物です。
その歴史は古く奈良時代まで遡ります。
当時、常陸国の特産物として朝廷に上納された布(あしぎぬ)は紬の原形とされ、
現在、奈良・正倉院に保管されています。
やがて「常陸紬」と呼ばれ、室町時代には結城家から幕府・関東管領へも献上されたことから
「結城紬」と名を変えました。
結城紬は中世以後、結城家が守り育みましたが、江戸初期、十八代秀康の転封後、
伊奈備前守忠次が改良に努め、「結城縞紬」として広くその名が知られるようになりました。
以後長年にわたり多くの先人による創意工夫によって成長してきた本場結城紬は、
昭和31年に国の「重要無形文化財」に、昭和52年には「伝統的工芸品」に指定されています。
~紬の里より~
結城紬は24もの行程をかけて1つの紬になるそうですが、中でも国の重要無形文化財に
指定されている3種の行程の中で、「糸つむぎ」では一反分の糸量をつむぐに2~3ヶ月間を要し、
「耕くくり」という、設計されたデザインをもとに糸にすみつけを行い、その箇所を綿糸で口と手を
使って硬く縛る作業で約3ヶ月くらい、そしてお客様がお仕事とされている「機織り」で、
1反織るのに早い人で1ヶ月、高級品ともなると1年以上もかかるそうですから、
大変な時間と労力が掛かっている反物だということが分かります
今回はその貴重なお仕事を、撮影させて頂きました。
ご協力、ありがとうございました。
nao