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自分の命を自分で守るために④

2012.06.18

 4回目は、津波と高潮に備えるです!        

 

4.津波と高潮に備える

①海の近くに住んでいる人は、地震が1分以上続いたら、早く高台へ避難する。

地震の揺れは小さくても、大きな津波を引き起こす地震を「津波地震」という。1896年に起こった三陸地震は、現在の震度2か3程度のものがゆるやかに長く続くものだったため、皆、さして気にもとめなかったが、約30分後には巨大な津波が襲来し、2万2千人が亡くなってしまった。地震の揺れが小さくても1分以上も長く揺れている場合は、津波地震の危険性があるので、一刻も早く避難しなければならない。

②時間があればさらに安全な場所に逃げる。

2011年3月11日午後2時46分東日本大地震発生時、釜石東中学校は授業終了時だった。生徒達は揺れの収束をみて校庭に集合した。「逃げろ」の教師の声で、運動部員を先頭に生徒達は指定されていた避難場所に向かった。その姿を見て、隣接する小学校では校外への避難を決断した。避難場所に移動したもののすぐに裏山の崖崩れを発見し、300M遠くの高台へ中学生は小学生の手を引いて避難を開始した。第2の避難先に到着後、「津波が堤防を越えた」の叫び声に、更に高台に上がり津波を逃れた。津波は、最終の避難先に200Mほども近づいてきていた。「想定を信じるな。自ら判断」の指導により、全校生徒と隣接の小学校児童あわせて570名の無事を守った。


③高潮は洪水より怖い。

1959年9月に上陸した伊勢湾台風では、伊勢湾に高潮が来襲したため、5098人の犠牲者を出した。高潮は単に海の水面が普段より高くなるだけではなく、強風に加えて高波が堤防に激突し、沖からの強風に押されて強い水の流れが押し寄せる。これにより堤防が決壊すると、今度は勢いを持った氾濫流が大量に流れ込み、その勢いで建物を流出させてしまう。建物が流出すれば、その中にいる人の命が失われる危険性が高くなる。建物流失率が高い地区は、死亡リスクも高くなることがデータで示されている。


④高潮の避難勧告が出たらすぐに避難する。

1999年9月の台風18号は大潮の満潮時刻の2時間前に八代海を直撃した。約9割の方が起床していたにも関わらず、この高潮により12名の犠牲者が出た。被災された方々は、家の中が安全だと思って避難しなかった。一方、熊本県内被災20自治体のうちで、住民のほとんどが避難していた町では、家屋77棟が壊れ、102棟が浸水したにも関わらず、死者はゼロだった。

津波や高潮から逃れる為には、少しでも早く避難することが一番の方法のようです。


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