2012.11.27
冬が近づいてくると気になるのが、「ヒートショック」です
ヒートショックが原因で亡くなる方は、年間1万人以上いると言われています
そして、家庭内で高齢者が死亡する原因の4分の1を「ヒートショック」が占めています
さらに浴槽内溺死の8割以上は高齢者であり、その最大の原因が「ヒートショック」と考えられています
「ヒートショック」という言葉は、ご存じかと思います
「ヒートショック」とは、急激な温度変化が体に及ぼす影響のことで、室温の変化によって血圧が急激に上昇したり下降したり、脈拍が早くなったりする状態のことをいいます。
室温の変化にさらされた人間の体は体温を一定に保つために、血管が急激に収縮し血圧の変動や脈拍の変動を起こすのです 。
~ヒートショックを起こしやすい人~
●65歳以上の人
●高血圧や糖尿病・動脈硬化のある人
●肥満気味の人や不整脈がある人
●一番風呂、または深夜の入浴の人
●飲酒後や食直後、薬を飲んだ直後の入浴をする人
●熱いお風呂が好きな人
●自宅の浴室や脱衣所に暖房設備がない人
●築年数が経過した家、浴室がタイル張りで窓がある人
●居間、浴室、トイレなどが離れている人
この中でもヒートショックの影響を大きく受けやすいのは、高齢者と高血圧や糖尿病の人・動脈硬化のある人です
とくに高齢者の方は血管がもろくなっているうえ、血圧の上昇幅が大きく、脳出血などを起こしやすくなります。
その他にも肥満気味の人や睡眠時無呼吸症候群のような呼吸に問題がある人、不整脈がある人なども注意が必要です。
性別でみた場合は、入浴中に起こる事故の件数は男性の方が多いのですが、死亡に至ってしまうのは女性の方が多くなっているそうです。
高齢者になるほどその割合も高くなっているとか・・・
これは、皮下脂肪な どの脂肪量が多い女性の方が、体温調節がうまくいかなくなってしまってるのが原因ではないかと言われています。
我が家も「ヒートショック」は、人ごとでは無くなってきました~
私はマンション住まいのため、戸建てに住まわれている方より暖かく冬を過ごせていると思いますが、実家のある浅草の家では、さすがに冬の入浴は寒く、高齢になっている両親もかなり負担になっていると思います。
特に高齢になって夜中のトイレの回数が増え、また寝室は2階にあるにも関わらずトイレは1階にあるので、これまた身体に良いわけありませんよね
今のところ階段の上り下りも夜中のトイレも大丈夫なようですが、今後のことも考えて転倒防止とヒートショックに配慮したリフォームも考えなければと思います
shimu