2012.06.25
毎日の生活に欠かせない台所・風呂・トイレなど、水回りの排水管は汚れやすいため、どうしても詰まりやすくなります。
自分でできる早期発見方法としては、水を使って流したときに、水がふわっと浮き上がったり、ポコポコと音がしたり、という症状が現れます。このような症状が現れた場合は、排水管の詰まりが懸念されます。
そのまま使用を続けていると、いよいよ詰まりを起こし、緊急対応で処置しなければならなくなります。
排水管の中は、就寝後から次の日の朝まで、油分やゴミ、アカなどの汚れが付着したままで乾いていきます。これらのことが毎晩起こり、だんだんと管の中に付着物が溜まり、排水管の中は細くなっていきます。最終的にはトイレットペーパーなどが引っかかって詰まってしまいます。
弊社の浄化槽アドバイザーは、最終枡を見れば、排水管のある程度の汚れ具合が分かります。先ほどのような症状が現れたり、気になる事がございましたら、弊社アドバイザーまでお早めにご相談いただければ早急に対応させて頂きます。
2012.05.25
キッチンを使われていて、「なんとなく使いにくい」、「料理をしていて疲れる」などを感じた事はありませんか?
今回はキッチンの高さについて考えていきたいと思います。
【キッチンの高さ】
キッチンの高さは、身長÷2+5㎝が基準とされています。たとえば、160㎝の身長の方なら、80㎝+5㎝で85㎝が基準の高さになります。では、その高さがいちばん使いやすい高さでしょうか?キッチンと一口に言っても、調理スペース、コンロ部分、シンク部分など、作業の仕方によって使いやすい高さは微妙に変わってきます。基準にしたいのは調理スペースの高さ。包丁などを使用したり、細かい作業をしたりするためです。
またガスからIHにした場合、ビルトインタイプのガス台とIHとの高さの差が五徳分の5センチほどあります。その他にも、まな板の厚み、スリッパやキッチンマットを敷いている場合は、その高さも考慮に入れると、リフォーム前の状況に近くなり、より使いやすい高さとなります。まずは身長÷2+5㎝の高さを基準に、ショールームなどに出向き、実際にいつもの使い方も含めて高さを決定することをオススメします。
インテリアコーディネーター・福祉住環境コーディネーター:
shimura
2012.04.26
住宅において建具は引き戸や開き戸がよく使われますが、それぞれに長所・短所があります。
引き戸 長所:高齢者には開閉動作がしやすい
短所:気密性が低い
開き戸 長所:気密性が高い、狭いスペースでも設置できる
短所:開閉時に通行人と衝突する危険がある
開き戸の危険を回避するためには、建具の把手側に300㎜以上の袖壁を設けると、開き戸を開閉する際に身体をよけるスペースができます。
そして建具の把手も、握り玉は握力の弱いご高齢の方には使いづらく、レバーハンドルの方が使いやすいです。
またトイレの建具には引き戸が望ましいのですが、開き戸にする場合には外開きにし、出入り口とトイレ床面の段差をなくすほうが良いです。これは、ヒートショックなどでトイレ内で倒れた場合に、内開きになっていると倒れた方が障害になり、扉を開けられなくなることがあるからです。これは浴室の扉も同様です。
これからリフォームをお考えの方は、これら扉の形状や開閉方法も考慮に入れておかれたら良いと思います。
インテリアコーディネーター・福祉住環境コーディネーター
shimura
2012.03.12
高齢の方では男女の比較をすると、骨折の頻度は男性よりも女性の方が高いと言われています。また骨粗鬆症がある場合、一般的には骨折しない程度の衝撃でも骨折を起こすことがあります。認知症を併発されている高齢の方も骨折のリスクが高くなります。これらの事を踏まえて、高齢の方が生活する上でいろいろな配慮や工夫が必要となります。
~高齢の方への生活上の配慮・工夫~
1.転倒による骨折を予防するためには、室内を整理整頓し、室内のあらゆる段差を解消し、
つまづかないようにすることが大切 です。
2.玄関の上り下りやトイレの立ち座り、片足立ちが必要な浴槽の出入りなどをする場所には、
手すりやつかまりやすい台を設置します。
3. 高齢の方は、布団よりベットを使用する生活が望ましいです。
4.介助が必要な歩行レベルや認知症がある高齢の方には、ベッドの脇にポータブルトイレを設置する
などして移動の距離を短くし、転倒のリスクを減らします。
5.白内障により視力が低下したり、眼の暗順応が低下したりしている高齢の方には、
居室からトイレまで動線に足もと灯を設置します。
高齢の方は骨折の原因のほとんどが、転倒によるものです。反射神経の低下、筋力の低下、関節可動域の制限、視力や聴力の低下、起立性低血圧など多くの原因により転倒しやすくなっています。骨折したことで、寝付いてしまうことなども考えられます。高齢になっても健康的な人生を送るために、日頃の配慮はとても大切です。
インテリアコーディネーター・福祉住環境コーディネーター
shimura
2012.03.07
Q. 『浄化槽はきれいです』と言われましたが、同時に『清掃が必要です』とも言われました。矛盾していると思うのですが、どういう事ですか?
A. ご説明が不足しており、申し訳ございません。
浄化槽がきれいというのは浄化槽の状態が非常に良く、放流水がきれいと言うことです。
また、『清掃が必要』の清掃とは、毎日の生活排水の処理をしている浄化槽に貯まった汚物を汲み取ることを言っております。汚物が流出し状態が悪くなる前に清掃を実施することは、浄化槽維持管理上大切なことなのです。
浄化槽がきれい=浄化槽の状態が良い。
清掃が必要=貯まった汚物を汲み取ること。
浄化槽清掃(汲み取り)の必要性については、こちら
も、合わせてご覧下さい。
2012.02.16
家具や壁に貼られたシール。剥がそうと思ってもなかなか綺麗に剥がせない・・・。
小さなお子様がいらっしゃる方は一度は経験したことはございませんか?
女性の方は爪が痛んでしまうし、べとついてとても嫌ですよね。
そんな時には、シールの表面をドライヤーで暖めてから剥がしてみて下さい!
(※熱くなりますので注意しながら行って下さい。)
綺麗に、しかも簡単に剥がれますよ!
是非お試し下さい!!
2012.02.08
加齢に伴い身体機能が低下してくると、歩行時に体のバランスを崩し、わずかな段差につまずいて転倒することが多くなります。玄関の出入り、廊下から階段の移動、廊下と居室の出入りなど、あらゆる場所に段差があります。また、トイレの立ち座り用や座位保持用、浴室の出入り用や移動用など排泄時や入浴時に手すりがあると生活がラクになります。そこで転倒防止のためにも、必要に応じて手すりの取り付けを考えられてはいかがでしょうか。
【手すり】
玄関の手すりは、框(かまち)の真上に縦手すり、廊下の壁に横手すりを付けます。縦手すりは、土間床面から750~800㎜の高さが、手すりの下端になるのが取り付け高さの基準になります。階段や廊下に付けられる手すりで、身体の位置を移動させるときに手を滑らせながら使うには、手すりの直径が32~36㎜の太さが良いでしょう。手すりの高さは、床面から750~800㎜が基準となりますが、使用者(高齢者)の大腿骨大転子(だいたいこつだいてんし)の位置に合わせるとより使いやすくなります。
※大腿骨大転子・・・大腿骨の上部で外へのでっぱり部分
階段に取り付ける場合、両側に設置するのが望ましいのですが、片側のみの場合は、下りる際に利き手側に設置します。
また、トイレや浴室など、身体の位置はそれほど移動しませんが、上下移動の際、しっかりとつかまって使用できる手すりの直径は28~32㎜と少し細めになります。
TOTOカタログより
【手すりの端部】
手すりの端部は、パジャマなど着衣の袖口が引っかからないように、壁側または下方に曲げ込む形のものにします。エンドキャップだけでは危険です! 手すりの取り付け金具は、受け金具で手すり下部から受けるようにする と、移動がスムーズにできます。
TOTOカタログより
【手すりの素材】
トイレの手すり素材は、樹脂被覆製または木製手すり、浴室の手すり素材は、金属製、合成樹脂製、樹脂被覆製
などが良いとされています。廊下や階段などは、インテリアや質感など意匠性にも配慮して選びます。
TOTOカタログより
インテリアコーディネーター・福祉住環境コーディネーター
shimura
2012.01.21
高齢化率23%超(2010年)と言われる日本に於いて、高齢者にやさしいリフォームは、今後も重要な課題となります。そこで、少しでもお役に立てればと思い、高齢者にやさしいリフォームを考えてみたいと思います。
高齢の方は、明るさの面では直接光源の照明はまぶしく感じますが、部屋全体の照明は20代の人の約3倍必要と言われています。また、青や青紫などの寒色系は、水晶体の黄変の影響で見えづらくなります。そして、明るい光や暗い光に、とっさに反応出来なくなっています。明るさや暗さに順応するまでに、若い人の2倍の時間が掛かってしまいます。対象物も、ぼやけたり、ひずんで見えたりして、視野が暗くなります。
そのために、
1.部屋全体は明るめにし、家具などは明度差またはアクセントをつけてわかりやすくする
2.トイレや洗面・脱衣室などの毎日使用する小部屋では、壁面全体を明るい色調で仕上げると、生活動作を快適な気分で行えるようになる
3.洗面器や便器の色は、痰や大便、尿の色を確認できるように白色を基本とするが、トイレ全体を白くしてしまうと返って認識しづらくなる
4.床仕上げ材では、視力の低下した高齢者が床段差と見間違えないように、同一部屋内では床面の色彩や仕上げを不用意に変えない
5.階段の段鼻などに明度差のあるノンスリップなどを付ける
6.手すりを壁の色と同じにしない
などの工夫が考えられます。
この次も、高齢の方が安全で快適に暮らせる工夫を考えて行きたいと思います。
shimura