2022.09.03
浄化槽の排水で水中ポンプを使用している所がありますが、この水中ポンプが故障してしまうと次のような不具合が起こってきます。
作動しない場合、排水が出来ないので、浄化槽内や、排水管内に水が溜まり、家の中でも水が流れづらい症状が出ます。場合によっては、浄化槽や桝から汚水が溢れてしまう事もあります。
ポンプが漏電を起こし、家の中のブレーカーが突然落ちてしまう事があります。
ポンプが停止しないまま、気が付かないでいると、電気代が大幅に増加してしまう可能性があります。
水中ポンプは、故障をしてしまう前に、年数や、抵抗値の測定結果から、交換をした方がよいと判断できる場合があります。
排水ポンプの交換の目安としては、
夜、突然停電してしまい、電力会社に見てもらったら、浄化槽のポンプが原因ですと言われ、当社にご連絡を頂く事が、しばしばあります。
このようなことにならないよう、浄化槽点検時は排水ポンプの点検もしっかりと行っております。
使用年数や、抵抗値を基に交換時期をご提案させて頂きますので、大きなトラブルにつながる前にお取替えをご検討ください。
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2022.08.05
浄化槽の法定検査を受検すると、その検査結果が送られてきます。
検査結果報告書には まず、「判定」が以下のいずれかで記されています。
適正
おおむね適正
不適正
「適正」「不適正」はともかく、「おおむね適正」って何?って思いますよね。
環境省の浄化槽法定検査判定ガイドラインによると、
「おおむね適正」とは、浄化槽の設置及び維持管理に関し、一部改善することが望ましいと認められる場合、又は今後の経過を注意して観察する必要があると認められる場合であって「不適正」以外の場合。と説明されています。
「適正」・・・浄化槽法定検査には多くのチェック項目が設けられていますが、全て「良」となっている場合のみ、「適正」の判定となります。
「不適正」・・・チェック項目の中で、「不可」と判断された項目が、「そのまま放置すれば放流水質の著しい悪化、公衆衛生上の著しい問題等が生じるおそれが極めて強いと考えられる項目」である場合は、「不適正」の判定となります。
そして、それ以外は全て「おおむね適正」という判定になるんですね。
因みに、水質検査の結果が、「可」や「不可」の場合、それだけで「不適正」になることはなく、他の検査項目で原因が明らかな場合のみ、「不適正」の判定となるようです。
これは、水質検査はスポット検査であるため、採水時間による処理水質の変動を考慮したものとなります。
浄化槽の法定検査結果の「おおむね適正」は、定期健診でいうところの、「日常生活に支障はないが、注意を要する」と言った段階でしょうか。
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2022.07.30
浄化槽の蓋から泡が出ていると、当社にもお問い合わせがあります
応急処置として、マンホールの蓋が開けられれば、泡に直接シャワー状の水道水をかけていただくことで、泡が消えていきます。
蓋が開けられない場合は、マンホール周辺から出ている泡を、水で流して頂いて、ブロワーのコンセントを抜いてしまうことで、一時的に発生は収まります。
いずれにしても、処置が必要となりますので、保守点検業者へご連絡してください。
浄化槽内から、泡が出る原因はいくつかあります
※白い泡の場合 洗剤の成分が発泡している
※茶色の場合 浄化槽内の状態が悪いか、使用者に薬を服用している方がいる
まずは、泡が出てしまったときには、泡の色も確認してみましょう
また、新しく設置した浄化槽では、バクテリアが繁殖するまでに時間がかかるため、
最初のうちは泡が出る場合もあります。
浄化槽内は、24時間365日空気で水をかき混ぜています
そのため、浄化槽内は泡が発生しやすい状況にあります。
泡は槽内の水で出来ているので、壁やマンホールの裏に汚れとして残ったり、
その汚れがこびりつき、臭いの発生の原因にもなります
【対処方法】
※洗剤が原因の場合 洗剤の使用量を減らすこと
※その他が原因場合 シーディング剤や消泡剤を使用すること
「消泡剤」は取り付けることで、発生した泡を自動的に消してしまう事が出来ます。
ただし、泡の発生は必ずしも浄化槽の異常ということだけではありません。
浄化槽内の微生物が、水温の変化から身を守る為に自ら発生させている部分もありますので、気温や水温によっては、多少の発泡は必要とも言えるんです。
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2022.07.23
長期の出張などで家を空ける場合や、空き家になってしまったなどで、浄化槽をしばらく使用しなくなる場合、浄化槽の管理はどうすればよいのでしょうか。
浄化槽の使用を開始する方は、当社へ是非ご相談ください。
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2022.07.16
浄化槽の清掃は、お住まいの市町村毎に、許認可をとっている指定業者によって行われますので、地域や、業者によって料金が違います。
一般の戸建ての浄化槽の場合、5人槽~10人槽が設置されていますが、料金についてはおおよそ以下のように業者さん毎に設定します。
単独浄化槽(みなし浄化槽)の場合
5人槽 〇〇、〇〇〇円 7人槽 〇〇、〇〇〇円 10人槽 〇〇、〇〇〇円
というように、人槽毎に設定されています。弊社の営業エリアでは、おおよそ、10,000円~25,000円(税別)位の範囲で設定されているようです。
合併浄化槽の場合
1㎥当たり、〇〇、〇〇〇円
というように、汚泥の引き抜き量に応じて料金が積算されます。
同じ5人槽でも、浄化槽のメーカーや型式によって、浄化槽の容量が違う為です。
目安としては、8,000円~12,000円/㎥(税別)位が標準的な設定のようです。(弊社営業エリア)
但し、浄化槽清掃は、浄化槽内の洗浄も行いますので、浄化槽の容量+洗浄した水の量が実際の引き抜き量になります。浄化槽内の汚れ具合や汚泥の量、何年も清掃をしなかったに場合、通常より多く費用がかかってしまう場合もありますので、浄化槽清掃は、年1回以上、適正な時期に実施されることをお勧めします。
浄化槽料金についてのお問い合わせは、清掃業者へ直接ご連絡ください。
その他 市町村のホームページにてご確認ください
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2022.07.12
家庭からの排水の流れが悪い時と感じた時
浄化槽の不具合が原因となっている場合があります。
合併浄化槽の場合
トイレ、キッチン、洗面所等全ての流れが悪い場合、浄化槽の不具合を疑ってみる必要があります。
単独浄化槽の場合
キッチンや洗面は特に異常はないが、トイレの流れが悪いという場合は、浄化槽の詰まりを確認してみる必要があります。
排水の流れが悪くなる浄化槽の不具合は次のようなケースがあります
浄化槽の流入部分を、ペーパーや汚物が塞いでしまう(完全にふさいでしまうと、排水が出来ず、途中の桝から水があふれてしまう場合もあります)
汚泥の量が多く、浄化槽内で水が流れにくくなり、浄化槽内の水位が上昇する(この場合は、排水は出来ますが、流れが悪かったり、排水時に「ゴボゴボ」と音がしたりします。)
排水ポンプの故障(2.と同様で浄化槽内の水位が上昇し、排水がスムーズに行われません。)
浄化槽のトラブルによる排水不良は主に上記の通りとなります。
排水の流れが悪いな、と感じた時には、一度当社にご連絡ください。
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2022.07.02
浄化槽からの発生する音は、主に次のいずれかです
①ブロワーから発生する機械音、又は振動音
②浄化槽内から聞こえる、水の音
③放流ポンプを使用している場合はその作動音
①ブロワー本体の作動音が大きい場合は、内部の部品を交換するか、それでもダメな場合は本体を交換しなければなりません。
振動音がうるさく感じる場合は、クッション材を置いたり、設置状況を調整する事で、解消できる場合もあります。
②浄化槽の中は、水が循環しているので、「バシャ、バシャ」といった音が聞こえる場合があります。
マンホールの蓋や枠が歪んで、隙間が大きくなると、浄化槽の中から音が漏れてくる場合があります。隙間を埋めるか、蓋枠の交換で対応します。
③放流ポンプの作動音は通常はとても静かです。作動音が大きいと感じた場合は本体の故障も考えられます。早めに保守点検業者に見てもらいましょう。
「いつもこんなにうるさくないのに・・」と音が気になる時は、何かしらの異常が発生している可能性が高いので、早めにご相談ください。
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2021.07.12
浄化槽の破損~木の根に注意
(野田市 W邸)
浄化槽の亀裂修繕工事をさせて頂きました
浄化槽の周辺に植えられた木の根が浄化槽を外側から押して破損させてしまいました
工事の内容としては、
まず浄化槽を破損させてしまった樹木の除去を行い、(今回はお客様がやって下さいました)浄化槽破損箇所周辺を掘り起こして、木の根を除去します。
破損箇所外側
破損箇所内側
FRP樹脂を成形します。
破損箇所の外側と、内側にFRP樹脂を貼り付け、硬化剤により強度を持たせます。
乾かして、周辺の埋め戻しを行い作業終了です。
植樹をする際は、木の根の成長を想定し周辺に影響しないかも考慮したいですね。
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2021.06.28
普段は気にならないのに、雨や曇りの日に浄化槽の臭いが気になる。
そんなことがあると思います。
浄化槽からの排気は常時発生していますが、天気の良い日はすぐに拡散してしまうため、気にならないことが多いのですが、雨や曇りの日で風も少ない日は、気圧や湿度の関係で臭気が拡散しづらく、浄化槽周辺に留まってしまう事がよくあります。
その為に、普段より臭気が気になると言うことがあり、この場合は、浄化槽自体の異常ではありませんので、ご安心ください。
但し、大雨により、放流先から雨水が逆流してしまい浄化槽内の水位を上げてしまったりすることが原因だった場合は、対策をうつ必要があります。
臭気の原因を特定した上で、対策や改善をご提案させていただきますので、気になる場合はご相談下さい。
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2012.03.07
Q. 『浄化槽はきれいです』と言われましたが、同時に『清掃が必要です』とも言われました。矛盾していると思うのですが、どういう事ですか?
A. ご説明が不足しており、申し訳ございません。
浄化槽がきれいというのは浄化槽の状態が非常に良く、放流水がきれいと言うことです。
また、『清掃が必要』の清掃とは、毎日の生活排水の処理をしている浄化槽に貯まった汚物を汲み取ることを言っております。汚物が流出し状態が悪くなる前に清掃を実施することは、浄化槽維持管理上大切なことなのです。
浄化槽がきれい=浄化槽の状態が良い。
清掃が必要=貯まった汚物を汲み取ること。
浄化槽清掃(汲み取り)の必要性については、こちら
も、合わせてご覧下さい。
2011.11.08
Q.汲み取り清掃したばかりでも、保守点検は必要ですか?
A.浄化槽清掃直後は槽内の状態(微生物の働き)がまだ不安定な為、浄化槽の機能が十分に発揮できない場合が多いのです。また衛生害虫も非常に発生しやすい状態となります。
従って、浄化槽清掃直後であっても浄化槽の保守点検は重要となります。
「浄化槽の清掃」(汲み取り)は槽内の汚泥の引き抜きを行い、槽内の清掃を行う作業であり、保守点検の目的とは異なります。
「浄化槽の保守点検」では通常、
・処理水の簡易水質検査
・消毒薬の補充及び、滅菌状況の検査
・流入管渠(りゅうにゅうかんきょ)及び、放流管渠(ほうりゅうかんきょ)の状態確認(スライム付着等)
・浄化槽の設備、機器類の点検(ブロワーや槽内設備等)
・衛生害虫発生状況確認及びその処置
・その他の浄化槽の機能を正常に保つための処置及び提案等を行っています。
も、合わせてご覧下さい。
2011.09.08
Q.年間の保守点検料金を払っていますが、この料金にはどのような作業が含まれているの?
A.1)保守点検料金に含まれているものは、以下のものとなります
・マンホールの状態を点検
・水質検査(透視度・残留塩素測定・PHの測定)
・消毒剤の点検・補充
・浄化槽内の水洗い
・ブロワーの点検・フィルター清掃
・保守点検記録表の記載・お客様へ提出
・汚泥量の測定及び清掃時期の判定
・その他浄化槽を正常に機能させるための措置または提案
2)保守点検料金に含まれないものは、以下のものとなります
・浄化槽汲み取り料金
・殺虫処理・活性剤の投入
・機器類の修理・交換
・その他、浄化槽修繕工事等
Q.浄化槽は何年くらいもつの?また、消耗品はどんなものがあるの?
A.浄化槽は生活排水をキレイにしてくれる、まさに『エコ』な設備。しかしどんなに便利でも、使い続ければ消耗し、やがて寿命を迎えます。今回は部品の交換時期や、本体の修理にかかる費用をわかりやすく解説。是非今後のメンテナンスにお役立て下さい。
浄化槽のメンテナンスや交換にはお金が掛かりますが、きちんとメンテナンスすれば耐用年数も延びていきます。定期的な管理や部品交換で、浄化槽を長持ちさせましょう !
も、合わせてご覧下さい。